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ゆかりがあるはずのくぬぎ山から始まる散歩

ここは新京成線のくぬぎ山駅。
一年ほど前、津田沼で深酒をしていて終電を逃し、たまたまこのくぬぎ山に流れ着いたことがある。その時の僕はそこから三時間ほど松戸駅を目指し黙々と歩き続け、松戸駅前でこれまた三時間近く始発を待ったのだ。

この地に思い出があるんだかないんだか自分でもわからないんだけど、一度少しお世話になっている程度でこの地を知っている気になるのはもったいないと思い、僕は今回ここに足を運んだ。

雰囲気抜群。洋風居酒屋エンジョイ。

その並びにはHAIR SALOON OGAWA。
4回目も接種済み。
密がなんだとかディスタンスがどうだとか、懐かしいなあって話ができるような世の中が早く来てくれないものかね。

こちらのお店、その名もラーメン亭。アルコールは提供していないと書いてあった。
気合入りまくりだな。

最高なお店が小気味よく3軒も並んでいるくぬぎ山。もはやここで散歩を終わらせても満足度は及第点ではあるけど(さすがに過言)、どうせ来たならもう少し進んでみよう。

で、このお店たちが僕の記憶にないってことは、たぶん松戸駅の方角は駅を挟んで向こう側なんだろうね。
真っ暗闇だったおかげでお店の存在を僕が確認できなかった可能性も否定できない。

「え、マスクの下初めて見たかも!そんな顔だったんだ。なんかイメージと違う!」
って経験がこれからますます増えていくと思うけど、つまりはまあそんな感じ。

知らない場所をずかずか突き進んでいく感覚が僕は大好きだから、降りる方向をこっちにしておいて正解だった。
2回目なのに1回目、久しぶりなのにはじめまして。

千葉県らしさ全開の道。これは今回ついてきてくれた友人2人の受け売り。
千葉県にはガードレールもなく、車がビュンビュンな道しかないらしい。千葉県在住の男が言うのだからそうなのかもしれない。とりあえずこの道沿いに歩く。

それで隠れているつもりか?

くぬぎって漢字でこう書くんだ。勉強になった。

この土地の運用方法が特に決まってないならいったん僕にくれたりしないかな。

あまりに美しすぎる一本道と出会ってしまった。こういう道を真夏にサンダルで歩きたい。summerとか聴きながら。

これは今回のこの散歩を終えた駅に置いてあったピアノで友人が弾いてくれたsummer

しっかりダウン着てるのに。季節感が迷子になっていて面白い。

あと普通に上手ですごい。さすが音楽を専攻していただけのことはある。

散歩に戻ろう。

おっと。お昼寝の邪魔をしてごめんよ。
そしてここは、

猫のひみつ基地だったらしい。
土足で立ち入ってしまった。僕たちのなんたる不敬なことよ。

なんだありゃ。

まさか。

そう、そのまさか。鍋。いったいなぜ。
電線の上に鍋。本当になぜ。
鳥のひみつ基地?

もしかしたらとんでもなく面白いまちに来てしまったのかもしれない。

明らかに同一犯。コラーッ。

ありゃりゃ。ちゃんと捨ててよー。
キリがなかったから撮ってないけど、マジで50缶近く同じものがポイ捨てされていた。

まあ、違うのいきたい気分の時もあるよね。

そういえば、くぬぎ山っていう割に山が見当たらない。あまりにも平坦すぎる。
嘘だと思ってるでしょ?行ってみて。マジで平らだから。

それにしても、冗談かと思うくらいに天気が良くて気持ちいい。
柔らかい日差しが夜勤明けの僕の体を包んでくれる。

友人2人が「ここにはモグラがいるに違いない」といって聞かなかった。そんなこと言われたらそりゃもう血眼で探すよね。
でも結局見当たらなかった。野生のもぐら、見てみたかったのに。絶対に。

ポイ捨て犯の家がここだったらどうしよう。家がかわいくても許さないんだからな。

ここの管理人が美しくて若い未亡人だったら入居を考えようかな。

とか何とか言ってるけど、僕はめぞん一刻を観たことがない。

これは脱皮しているコーン。みんなで温かく見守ろう。

ポスターの位置、高っ。

ボトルキャップの色が交互になっていることに気付いた慧眼をお持ちのアナタ。
僕と仲良くなれるでしょう。

「渋っ。」
「え、やってんの?」
「なわけない笑」
「……いや、あれ?人いる。」
「うわマジだ、人いる!やってるやってる!」
「え、まじかよ笑 ほんとだヤバ!」

っていう会話をした。ほーんと失礼。

ちなみに歩きすぎて、おそらくもう僕たちは”くぬぎ山”にはいない。
執筆している現在の僕は、記事のタイトルで「ゆかり」とか「くぬぎ山」だとか使ってるけど良いのかな……と不安に襲われている。

まあ、ここがどこかはわからないけれど、めっちゃいい感じの住宅街。住みてー。地元にしたい。

そりゃ夜勤明けなんだから、なんで撮ったのかわからない写真の一つや、

二つくらいあるよ。一睡もしてないし。

もぐらではないのは一目瞭然だけど、野生のもぐらを諦めない強い気持ちが、僕にシャッターを切らせたんだよ。
あと普通に夜勤明けだからってのもある。

わお。家々の間から公園らしきものが見えてしまった。
見つけてしまったからにはいかなければならないし、さっきよりも全然住みたいし、地元にしたい。

貝柄山公園

何とも言えない”温かみ”があるな。

めちゃくちゃ話し言葉!新鮮!

手ごろなサイズの井の頭公園(ボートと動物園はなし、ただし河童はいる)
ってカンジの公園だった。要するに地元に欲しいってこと。

特に河童とかね。

よそ者とはいえ僕も立派な利用者なので、ルールは把握しておく義務がある。

けど、飼育方針にまで口出しされたくはないな。役所のいう”正しい飼育”ってなんなんだろう。

「脊椎動物」

脊椎動物、ね。
芸術、いまだにわからなすぎる。

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また芸術作品があった。ここで先の「脊椎動物」がよぎる僕たち。

「あれは、(題名)なにかな?」
「どれ?」

「これ。」

「うーん、”祝福”とか?」
「あー、確かに。っぽい。”歓喜”とかね。」

正解は「悦び花を飾りて」でした。

やっぱり芸術を理解するにはまだまだ時間が必要かもしれない。

お邪魔しました。公園を後にする。

なんだろう。言葉では言い表せない”何か”を感じる。

”何か”の正体はこれか。
うーんと、何からつっこむべきだろう。

にゃおーん

本日2度目のsummerを聴きながら歩きたい道(どう)。
そんでもってここの右のほうには、

summerを聴きながら歩きたい道(どう)の派川が流れている。
どこもかしこもいい道ばかりで最高に贅沢だ。

未来の猫型ロボットを彷彿とさせる配色がvery good

三次元ポケットも搭載されている。

ということは、ここから着想を得て22世紀にあのロボットが作られることになる可能性も否めないよな。

くぬぎ山を歩いていたつもりが二駅隣の新鎌ヶ谷駅についてしまった。

ちょうどよかった。
さすがに疲れたのでここらで帰るとするかな。

飲みすぎた僕をくぬぎ山まで運んでくれた新京成電鉄に感謝。

今回ついてきてくれた二人の友人に感謝。

そして、なによりここまでお付き合いくださった皆様に最大級の感謝。

夜勤明けなのによく頑張った……。

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