お互い休みが被ったので友人(likka)とあてもなく電車に乗り込んだ。とはいえ僕のほうで、ある程度候補は絞ってあったが、その候補の一つだった場所は彼も前から気になっていた場所だというので行ってみた。
西武新宿線 鷺ノ宮駅。急行が止まるのでアクセスは結構いい。西武新宿駅から急行に乗り込み2駅11分。いや、めちゃくちゃいい。
北口へ降りると目の前には、たい焼き×1 揚げ物×2から成るコーナーが。朝早くてどこもやってない。(午前10:00前)
ちなみに本日の天気は曇り。太陽を浴びることは、個人的に大好きだけど暑すぎても困る。長時間散歩をすることを考えるとむしろ「いい天気」かもしれない。
温泉で「入浴前にはかけ湯から」と同じテンションで、散歩では「始めは商店街から」。レッツゴー。
小さな石柱の右上を直線状にレーザーが飛んで行った可能性がある。
さぎの宮”の”。なるほど。
ってことは都立家政の、とか、下井草の、とかもあるワケ?
そんなところに室外機なんか置くからシャッターが閉まらないわけだけど、ここに置くほかなかったら仕方ないもんね。予定調和に行かないのが人生。
何のお店かという情報が我々では読み取れなかった。
それ、アラビア数字で表記するんだ。縦書きならごまかせそうだけど、横書きにしたら一発でばれるよ。
均1。ほらね。
店名なんかよりッ!営業日程をッ!把握してほしいのッ!!!
という熱いメッセージ。
寒い日は冷風に、暑い日は温風にさらされるタイプの拷問を受けている。
それにしても鷺ノ宮のカラス除けネットは行儀がいいな。治安の良さが見て取れる。
まとめる人の個性がもろに反映されている。気がする。
これを眺めているだけでも十分に楽しい。
こんなに楽しい道、無料で歩けるの最高だ。
ちょっと我々、あんまり常識がないので存じ上げないんだけど、看板を裏返しにしてるのって、店をたたみましたよのサインだったりする?青い鳥クリーニングの時は面白がってシャッターを切ったけど、そのすぐ後でもう1件同じようなケースに遭遇して戸惑っちゃった。
疑問に思ったならさっさとインターネットで検索してみればいいのに、とは僕も思ってる。こういう、「真相を知りたいけどなんとなく調べるのを後回しにしちゃって、いまだわからないまま」な状態の疑問が僕には100近くはあると思う。僕の知的好奇心はいつもサボっている。
小さな体躯で頑張るガードレール。なんて健気なんだ。彼には少々荷が重すぎやしないか、とも思うが感謝だけ伝えてそっとしておこう。この交差点の安全を、ありがとう。僕の知的好奇心にもこのくらい頑張ってほしいものだなあ。
この交差点が商店街の終点だった。そして、ここから先は絵に描いたような住宅街が広がっていた。どんどん突き進んでいくぜ。
顔をのぞかせて、ヤッホー。
実際に「鷺宮」って場所があるのね。矢印の先にね。なるほどね。
え?あ、駅のことを指したいのかな。だとしたらもう少し角度付けないと嘘になっちゃうよ。僕たち、ヤッホー消火器のほうから歩いてきてるからね。
こんなにきれいな行き止まりってあるんだ。
いや、そりゃ、「石化したくちぱっちみたいな建物」なんか誰でも写真に収めたくなるでしょ。
芽ネギの寿司みたいだ。こういうパターンもあるのか。魅せるね~。
オール100円?マジ?なんでこんな安いの?中野区の物価どうなってんの?
あ、もしかして全部冷えてなくてぬるいですよ、みたいなことなのかな。
ほら。なんかこの文言も言い訳っぽく見えてきた。
僕→コーラ 友人→カルピスを購入
結果:キンキンに冷えてやがった
すんませんした。
路地へと逃げる。
誤解を生みそうでちょっと危ない日本語を撮り集めるのが好きだったりする。
「しません!」って言われてもな、はいそうですか、って感じなんだよな。
張り出されているポスターのデザイン、張り出すレイアウト。間違いなくこの辺りにはプロフェッショナルが住んでいる。
憲法を意識して日常生活を営んでるのすご。格が違うわ、中野区民。by足立区民
いいよね。僕も結構その色好きよ。
そうそう、そういう色。好き好き。
地面に埋まってても好きなものは好きよ。
散歩は「一期一会」だ。まちもみちも生きている。我々ヒトが新陳代謝を繰り返し、「自分」という存在を断続的に変化させているのと同じようにまちやみちもまた、絶えず変容を繰り返し、そういった意味においてはどの刹那においても「完全に同じ状態」になることは決してあり得ない。
花は咲けば散る。雪は溶けて水になる。
僕は歩きながら、そういった諸行無常を常に感じ、万物が流転しているという実感の元、世界を愛でている。
そういう意味で建設途中の学校と出会い、こうして記録できることには大きな意味があると考えている。出来上がったころにまた伺えればと思う。(小難しいこと言うのに憧れてたので達成感がすごい。仰々しい言い方してごめんなさい。散歩はそこまで高尚なものでなくてもいいと思う。十人十色である。)
なんかガサゴソ聞こえるなあ、と民家の庭の茂みの中を覗くと立派なカメがいた。
カメが甕(かめ)に入るところを見届けようと思った。が、見ての通り甕の一歩手前で歩みを止めてしまったので見届けるのは断念して散歩を再開した。ゴール目前で余裕こいちゃうの、ウサギみたいなカメだな。
ちりとりが捨てられそうになっている。皮肉だ。
そこに書きこんじゃうんだ。斬新だね。
「はい、上手に並べられましたね~。」
じゃないのよ。ちゃんと捨てて。
「主に」の表記だったらと思うと途端に笑えてくる。
「”主にロース”はですね、まあ8割ロースなんですけど、他の2割は保証できないです。はい。基本うちは、そうですね、あくまで、主に、なので、はい。申し訳ないです~。」
みたいなね。
そんなこんなで(どんなこんなだよ)駅前へと戻ってきた。踏切を渡っていざ向こう側へ。
この川沿いを征く。
ド派手な八百屋。よく観察しないと何のお店なのかわからない。
ちなみにド派手の「ド」はイギリス海軍の戦艦「ドレッドノート」の頭文字から来ている。らしい。
マジの余談。深い意味はない。マジでマジで。
お。アリーナ型配置の植木鉢を発見。
↓アリーナ型が分からない方はこちらをどうぞ。↓
左から、「名言」、「ジュジュ苑」、「その色好きよ」の順でお送りしています。
川に沿って歩みを進めているとそれはそれは大きな団地にぶち当たった。
団地の棟と棟の間から顔をのぞかせるこれまた大きな給水塔を発見。心なしか僕たちが歩くと団地にも給水塔にもよく当たる気がするな。
こうやって後ろから見てみると、手をかけて休んでいるように見えてかわいらしく思えてくる。傘の柄。
これを作った人にインタビューしたい。
手首の下の三角(台形?)がいったい何を意味するのか、手だけではだめだったのか。
フシギダネ
フシギソウ
フシギバナ
キュースイトー
でかい。立派。壮観。聖火の燭台かと思っちまうほどに。
団地では人の生活が可視化される。普通のみちにもそれは言えるが、とりわけ団地ではその傾向が強いような気がしている。
子どもの成長するスピードは本当に凄まじい。目まぐるしい。
一番大事なとこ!
団地の出口には保育園。だからなにってわけじゃないけど、すごくすごく灰色だな。
すごくすごく灰色建物がまたもや出現。
しかし、なんだかかっこいいな。
おそらく立て壊す最中だと思うんだけど、廃れてしまった神殿のような物々しい雰囲気を感じる。
共感してくれるかどうかは別として、「ロールプレイングゲームにおける、メインストーリーの攻略には一切絡んでこないが、中にはそれなりの強さの敵と、レアリティのアイテムが入った宝箱が配置されているエリア」っぽさあるよね。
わかる人にだけわかってほしい。
それにしてもこの建物、かっこよすぎる。できることならここの立て壊しが、このまま頓挫し続けて欲しいとさえ思う。
バカな事言ってないで散歩を続ける。
地名と相まって何が言いたいかわからないポスター。でもこの辺りの管轄はもう野方警察署なんだな。
「ペチャッ」
あいつ、用を足した。僕たちの近くで。
不思議なポスターを解読していた僕たちの近くで。
あと少しでも僕たちの座標がずれていたら生きては帰ってこれなかった。
なんでわざわざ高いところで用を足すんだよ、ばか。
そんなことよりこんな町中華、絶対に家の近くに欲しいだろ……。
時間も結構ちょうどよくてここでお昼ご飯を食べてもよかったんだけど、ハトのう〇ちを目の当たりにした心の傷が未だ癒えておらずパスした。執筆段階ではこの決断をそれなりに後悔している。だって絶対名店だよ。
本日2度目の踏切横断。
どうせ落書きするなら何か汚い言葉でも書いたら?
そういう度胸がないならそもそも落書きなんてやめたら?
このまとめ方、ちょっとエロくない?
カメラで遊んだっていいでしょ?すべてに意味なんて求めたらだめだよ。
コンドームが何かを知っている程度で自分が大人だと思っていた思春期はもう2度と戻ってはこないし、僕はいまだに自分が思っているよりもずっとこども。
この区域においては、どのコンビニチェーンよりも市民権を得ているであろうコンビニエンスストア。
この辺りに住んでいる子供はみなここで初めてのおつかいを経験する。(筆者の妄想)
昭和のゲームの実機だ。初めて見たかもしれない。
これはプレイしないわけにはいかないだろう。
うーん、結構難しい。友人がプレイするもすぐにゲームオーバー。
お次はこれ。今回は友人に加え僕もプレイ。これもなかなか難しいぞ。でも友人よりはそれなりにやれた気がしている。
まあ、クリアはできなかったけど。
ラストはこれ。基本的に3つとも同じような内容だった。
10円玉を入れるとそれがそのまま自分の持ち球となり、それを絶妙な加減で弾きゴールまで運ぶというもの。
これだけ聞くと面白くなさそうだが、なかなか面白い。できる場所は限られているであろうが、少なくとも鷺ノ宮ではプレイ可能なのでぜひ。
まだまだ歩く。
ここらでいったん植物の躍動をご覧いただこう。
木が柵の存在に見向きもせずに優雅に泳いでいる。現代日本人にはこういうマインドが必要なんじゃないか?
周りの目なんか気にせずに悠々自適に暮らす。植物から学ぶことは意外にも多い。
NO WAR
(上下逆なのは目を瞑ってくれると嬉しい)
気が付いたら中野区と杉並区の境界線へとたどり着いていた。
地図も見ずに歩いていると「え!?もうこんなところまで!?」な現象がしばしばおこるが、僕たちは平静を保ち中野区のほうへと戻っていく。場数が違うんだよ、場数が。
めっちゃいい道~。好き~。
団地まで戻ってきた。そろそろ昼食にありつきたい。
ここにしよう。栄華(えいか)さん。
鷺ノ宮駅から道なりに歩いて3分くらいだと思う。
扉を開けると鳥のさえずりのチャイムが鳴り、席へと通される。
一期一会を大事にしている僕には「週替わり」という文字を無視することはできなかった。
僕→揚げ鳥のピリ辛チーズトマトソース定食
友人→栄華丼とミニワンタンスープ
を注文。
お店の看板にでかでかと「ラーメン つけ麺」という表記があるのにイケメンの僕たち2人とも、ご飯もの行っちゃってるの本当に何なんだ。
初めて来たお店で常連みたいな注文するな。
で、肝心のお味はといえば、普通でした。舌鼓を打つほどではないが850円を高いと感じるほどでもない。そんなところ。
ごちそうさまでした。退店。
今更だけどこの町はめちゃくちゃいい道が多い。
それは、どうも。
顔認証機能がいたずらに働いてしまっている。
「おたがいさまー」の謎が解けた方は僕にご一報を。
アナログでデジタルの宣伝をしている。鷺ノ宮流のアイロニー。
「ペチャッ」
だからさ、本当に君たちはさ、なんでそんなところで用を足すのかな。
本当に信じられないよ。しかもさっきより近かったよ。
風向きとかの関係で全然当たってた世界線もありえたよ。
1日に2回も命の危険にさらされることってあるんだ。油断も隙もありゃしない。
しかも、あれ?
大雨に見舞われるんかい。僕は雨が降ることを知らなかったので友人の傘に入れてもらった。
とてもじゃないけど雨の中散歩なんかできないので帰ることにする。
本音はあと1時間くらいは歩きたかったけど、仕方ないね。でも全然楽しかったあ~。
滝かと思った。
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