こんにちは。おもしろい企画を思いついてしまいました。
その名も、
東京スカイツリーを中心にどれだけ綺麗な円を描けるか!
つまり、スカイツリーから一定距離を保ちつつ一周し、元の場所に戻ってくるというものだ。
下町に住んでいる人なら一度はやったことがある、「GO TOスカイツリー」(つまりノリでスカイツリー目指して歩いたり、チャリで行ったりしちゃうやつ)。
しかしこれはその逆で、絶対にスカイツリーに近づいてはいけないのだ!そしてもちろん遠ざかってもいけない。スカイツリーの近くに行ってその大きさに感心する時代はもう終わったのだ。
今回は自分たちが歩いた形跡を記録できるアプリを使って、地図を見ずにスカイツリーとの距離感覚だけで散歩をしながら円を描く。ゴールに着いたらアプリを見て答え合わせだ!
それでは行ってみよう💨
近さと遠さ
スタート地点はなんとなく決めた大横川親水公園の広場です。
ちょっと遠すぎないか?本当にこの半径を一周できるのだろうか。あとなんか雲がファサファサしてる。
不思議な感覚だった。普段は何も意識せずに歩いていたので、スカイツリーを気にしながら歩かなきゃいけないのは正直歩きにくかった。
また、「円を描きながら歩く」という経験は新鮮だった。まっすぐに歩いてはいけない。要はうねうねしなければいけない。地図を見ればわかるように、道というものはあまりにもまっすぐだなと感じた。
極小ガードレールの睨み合い。
にゅっ
第一の分岐点。橋だ。
こちらの「うまやはし」という橋。次の橋は遠いので渡ることにした。
橋からみたスカイツリー。いい感じなんじゃないか?
この章の題名にもなっている「近さと遠さ」は、大学院の入試問題に出て一切わからなかった言葉です。わからないくせに解答用紙を埋めたので恥ずかしい。
橋を渡るとすぐに浅草だった。
商店街の方に入ってしまうと円が崩れてしまう(と思っていた)ので、浅草に見向きもせず通り過ぎた。
横断禁止と打つと〈🚷〉が出るの知ってましたか?僕は知りませんでした。
せめて「ここで」とかつけてほしい。
製作者がどのようなことを考えながらこの注意書きを作成したのか、気になりますね。制作方法、フォント、大きさ、書くことば、貼る位置など意外と選択が多い。特にこのほっそいびっくりマークをつけたこと、紙の真ん中ではなく少し上気味に文字がきていることからは、製作者さんの人間味が溢れ出ていますね。一見普通に見えるものにもオリジナリティーが隠れているものですね。
この辺からもうわからなくなってきた。近いか?やばいか?みたいなことは言ってた。
Parkingの[P]のパイナップル?発想が可愛すぎる。
うわあ、これ、、みったこっとあーーーる❗️
これは通称「千住のおっぱい」と呼ばれているよくわからんやつだ。千住まで来てしまったのか。。。
これは明らかに遠い!やばい。でも仕方ない。橋がなかったんだもの。至急修正していこう。
傘とカラーコーンという全く関係性のないものが合体する。でもなんとなく気持ちを理解してしまう。人間って面白い。
心ない方へ・・・。
野良猫と人間の関係は意外に難しいですよね。えさを与えると怒られるし、かといってほっとけないし。どうするのが正解なんだろう。
修正できた、か?もうわからん。ごしき君は遠いと言ってましたが、僕は近いと思ってました。
人情に触れる
曳舟に来ましたね。名前だけはよく聞く曳舟。
これは都がやってるやつ?区がやってるやつ?
非常に気になる商店街に衝突。その名も「下町人情キラキラ橘商店街」。お腹が空いたので何かないかなあ。
商店街ではスーパーで流れているような音楽が流れていた。商店街の中にスーパーがあったので入っておくべきだったな。
そうそうこういうの!地元のお惣菜屋さんに出会うことができました。やった。
「鳥正」京島店さんはこちら!
店の前で食べようとしていると、店員さんが声をかけてくれた。
「あっためますか?」
「はい!お願いします!」
「ソースもかけときますね〜」
うわあ。あったけえ。よそ者にもかかわらずこういう気遣いをしてくれる方には心が動きますね。
よし!食べ歩きしながらお散歩再開。
そう・・なん?でも忙しい毎日、心の日曜日を設けるのは大事かもしれないですね。勉強になります。
クセの強い自動販売機に遭遇。
どうやら現代アート作家の佐俣 和木さんによる作品らしい。
いろんな水が売っているが、Just a waterということで全て同じ水であることには変わりない。
佐俣さんの「周りに取り巻いているものを客観的に見つめる事で、物事の本質的な価値を疑ってみる」というメッセージを読んで納得した。でも僕は本質的ではない部分に魅力を感じてしまうのが人間だとも思っています。
「ティトス邸」
どうやらこの辺では「墨田向島EXPO2020」というのが開催されているみたいです。
しかし私たちには目的がある。先に進もう。
そもそもゴールに行けるのか
ゴールは低めの時計台だった。知らない街で、そもそもゴールにすっきりと行けるのかという不安を抱き始めた。
今までの注意看板の中でいっちばん怖い。
まあいい感じかな。
顔が独特すぎる。似顔絵なのかな。もうちょいデフォルメしてもよかったんじゃ。。。
亀戸天神社があった。藤の花の名所で、学問の神として菅原道真が祀られているみたい。
区役所と警察署が連名で出している。区を運営する上でトップクラスに重要な2つの機関が出した看板が、こんなに素朴で可愛いなんて笑ってしまうよね。
でた!歯医者の謎キャラクター。
このエビ、エビすぎるだろ。
立志社のCMソングって耳に残りますよね〜。ごしき君によると、左の犬だけ顔認証されたそうです。
周りが暗くなってきました。でもゴールの雰囲気は感じるんだよな。ごしき君と「いや近いよ!」「遠いよ!」など言い合いながら進んで行きました。
見覚えのある道路があり、意外と簡単についた。3時間半歩いたのでさすがに疲れた。
結果
さあ、スカイツリーを中心にどれだけ綺麗な円が描けるか。
初めてにしてはいいんじゃない!?
左下の部分はアプリがバグって直線になっちゃってますね。。。全体的に若干近かったかなあ。上の方のタンコブは橋がなかったからしょうがないよね。
今回は普段の散歩とは違い行く方向に制約があったけど、いろんなものとの出会いがありました。昔は高い建物とかなかったから、円を描きながら歩くってのは意外と現代的なことなのかも。
なんだかスカイツリーの周りを回る惑星の気持ちになったな。普段は自分を中心に景色が変わっていって、スカイツリーは方向を示す指針でしかなかったわけだけど、今回はスカイツリーをそれこそ太陽のように見ながら歩いていた。考えてみれば不思議な経験だった。
もしかしたら、何気なく見ているものとの関係性をあえて変えてみることで、見えてくるものがあるのかもしれない。そんな気付きのあるお散歩でした。
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