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上野de音聴き散歩

written by Likka

天気がいい。さあ、散歩にいこう。

今回は、新しい散歩の模索として、レコーダーで気になった音を録音しながら散歩をしてみようと思います。これによって散歩の経験がどのように変わるのか。あるいは、散歩のブログを読むことがどのように変わるのか。

だからといってただ音を垂れ流すのではなく、普段の記事のなかに「音」というスパイスが足される、そんなイメージで気楽に読んでいただけると幸いです。

今回散歩する場所は私たちにとって馴染み深い「上野」にしました。上野という場所がどのように違って見えるのか/聞こえるのか。私自身も非常に楽しみです。

※基本的に音声は写真の手前に配置されているので、スクロールの流れ通りに読む/聞くことができます。

目次

上野駅〜アメ横

上野は公園、動物園、美術館、商業施設、多数の路線など、文化という文化が詰まった町です。東京を離れられない理由にこの町の存在がある気がします。

早速、この信号の音が気になった。

お気づきでしょうか。この駅前の横断歩道の信号は、最初の「ピヨ」と後の「ピヨピヨ」が、対岸の信号と交互に鳴っています。私は、今までずっと一台のスピーカーから「ピヨ、、ピヨピヨ」と鳴っていると思っていました。

だからなんなんだ、と言われればそれまでです。しかし、散歩の醍醐味の一つに「だからなんなんだ集め」があると思います。信号の音を交互に鳴らすことで空間を演出しているこの横断歩道は、とても「だからなんなんだろう」だなと思いました。

こちらのそばは最早上野名物でしょうか。しかし、騒がしい駅前にあるこの動く食品サンプルの音は、よ〜く耳を澄まさないと聞こえません。

意外にも迫力がありますね。「ざっざっ」と。まるで生きているみたい。

アメヤ横丁へ。結局いつもなにも買わないのは僕だけ?

入り口で消毒をしてっと。

活気あふれる

いつもと変わらないアメヤ横丁がそこにはありました。それにしてもどうして魚介類が多く売られているのでしょう。なぜ人があまり住んでいないこの場所で、元気すぎる商店街が今も続いているのでしょう。

通行人の音、売り手の声、電車の音、スピーカーから流れる音楽。音のカオス、混じり合いを聞くことができます。

アメ横の上の高架

アメ横はJRの高架にぴったりと沿っています。電車の音と売り手の声がぶつかり合うことで、このような活気あふれる商店街が表現されているのだと思います。

アメ横の横道。高架下にもお店はあるんですよね。この中に入ると一転して静かになります。

初詣くらい混んでました。いい天気ですもんね。

散乱しているようにみえるけど、よく見るとこれが彼らにとっての片付けだということがわかる。

罠か?

カラオケ→居酒屋→マツキヨ

この部分、店のBGMがとても主張していました。アメ横によるBGMメドレーです。

電車がくると、売り手は声をさらに大きくする。電車が過ぎ去ると、相対的に静かになった商店街に、売り手の声は必要以上に大きく響き、やがて収まっていく。そこにBGMの音楽が一定の音量で絶えず流れる。アメ横は、人間と非人間の音が交錯しながらも、一定のリズムを奏でていた。

上野公園〜上野桜木

さあ、上野公園にいきます。一段一段が低い階段って異常に登りたくなりますよね。

滝から出るホワイトノイズは、道路の騒音を相殺します。ここで気持ちを洗ってから入れということなのでしょうか。滝にだんだん近づいて行く音です。

ここまで真剣な表情されると、ちゃんと許可とってそうで注意できない。

ほんとにいい天気。春はもう近い?

韻を踏んでる。ジョイマンで再生されてしまいました。

トーテムポールまで着こなす上野

有名な野球場です。規模的に少年野球専用なのかな?おっと、試合が始まるようです。

看板の後ろ側、こんなにオシャレだったんですね。

一瞬休憩をします。

縁に水が流れる音を撮っていると、タイミングを見計らったかのようにミストが。手に触れて気持ちいいし、音にも癒やされ、小さい虹だって見える。五感で感じるミスト。ミストは人を幸せにする。

はじめて作ったでしょ。。。上野警察署さん頼みますよ。

おしゃれなといれ。。と思っていたら、アナウンスで「上野トイレミュージアム」と言っていてびっくりしました。せっかくだから使えばよかった。

芸大生の作品もマスクを

開いているのを見たことがない、奏楽堂。

芸大前の通りにくると、一気に静かになりますね。ガードレールの素材が木で良いです。もう温かいから、手袋なんていらねぇんでしょうか。

むむ

見つけにくいという意味でのレア物件。皆さんの日常にも「隠れ物件」があるかもしれませんよ。

君たちはなぜそこにいるの?なにかを語りかけてはくるけど、その言葉がわからない。そんなモヤモヤした気持ちになりました。

今まで見たネコ看板の中で一番思いやりのあるものでした。応援してます。

しかし、なんて静かなんだろう。閑静な住宅街とはこのことだ。こうなると、友人の足音が気になってくる。さっきまで気にならなかったのに。うるさ、、。

しっかりと交互に重ねられたカラーコーン。なかなかできることじゃない。

室外機も日向ぼっこするほどのいい天気

たまに水の音が聞こえるマンホールってありますよね。音を比べてみましょう。

マンホールA
マンホールB

結構違いますね。Aの方は「ピチピチ」と当たっている感じで、Bの方は水が流れてるといった感じでしょうか。

ひっ。谷中霊園まで来てしまった。引き返します。

花花花

なんと、PCRの自販機がありました。子どもができたら「PCRの自販機もあったんだよぉ」と言ってやりたいと思います。

駐輪場くん、ごめんよ。このくぼみ、自販機にはちょうど良すぎるんだ。

ごしきくんがゆずれもんサイダーを買いました。開封音を聴かせておくれ。

しばらく歩いていると、突如地響きを観測しました。

こうした身体に直接響いてくるような音は、流石に録音では聴き取りにくいですね。風の音ではなく、地下鉄の音です。上野に行った際に是非体感してみてください。

真下には京成線が走っているみたいです。

静かな雰囲気のなか、生々しい異様な光景に驚きました。ガードレールがプロレスのリングのロープみたいになってる。。

正直に生きよう

ズラリと並んだカラーコーンの中で、唯一色が変色してたし、ダメージもすごい。この世界の主人公は君だよ。

東京文化会館前、すごい変わってる〜!駅前の横断歩道もなくなっていたし、きれいになってました。

上野に戻ってきてしまいましたね。最後に不忍池とかも行っとこう。

不忍池

この立派な石にこのフォントでパンダ橋と刻んだ人

入られたら入られたで別に構わないんだろうな。

この真中の石、ぐらつきます。上野にお越しの際はご注意ください

「この辺トイレありますか?」ってしょっちゅう聞かれることが煩わしくて作ったのだろうか。トイレがこの辺にないことを主張する張り紙、興味深い。

この手の駐車場って謎の轟音を放ってますよね。中に入りたくねぇ〜。

池に来ました。

友人が「うあ、めっちゃ蜂の巣落ちてる!」と言ったので、大爆笑してしまった、、

しかし不忍池、草ボーボーのときにしか来たことなかったので、少し新鮮。

下は砂利です。途端に歩行音を意識させられます。

カモさんたちもご機嫌でした。「もうすぐ春だね」と言ってるのカモ。

今回は、音聴き散歩をすることで、上野という町のを感じることができた気がします。上野という町が違って見える/聞こえるというよりは、結果的にはより等身大の上野をお届けする形になりました。普段の視覚的な記事の中に聴覚的な要素を取り入れることで、少しでもその現場感を感じ取っていただけたら嬉しいです。

ただ、敏感に音を意識するのには、もう少し練習が必要でした。やはり一度に「五感を駆使して」散歩をすることは難しいです。少しずつ取り入れていければなと。音聴き散歩、また挑戦します。

ではまた。

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